2024/07/09
下記で葬儀委員長の役割についてお伝えしています。
ところで、
「しっかりとした社葬をおこなって取引先の不安を払拭させる印象を与えるのも葬儀委員長の役割の一部」
という趣旨の説明を見たことがあります。
ここでの「不安」とは、故人が当該会社の代表者であって、その代表者が亡くなったことによる不安ということだと思います。
この説明、分からなくもありませんが、不安の払しょくは結果としての「効果」であって、それが役割ではないと思います。
以下のように言い換えるとより適切かも。
「社葬を滞りなく行うことで取引先などに安心感を与える結果となることもありますが、葬儀委員長の主な役割は社葬に責任を持つ象徴的な立場として、その社葬に存在すること」
こうすることで、葬儀委員長の直接的な役割とその結果としての効果を明確に区別することができます。
また、そもそもの話ですが、社長が亡くなってしっかりした社葬を取引先に体験してもらったら、取引先に「うん、この会社は大丈夫だ」と思える印象を持ってもらえるかなあ?
「この会社は大丈夫」かどうかは、たぶん、社葬に至るまでに、もしくは、次の社長が誰かわかった時点で答えはある程度出ているんじゃないのかなと思います。それがネガティブな評価であるなら、社葬でその評価をひっくり返す、または緩和させることはできないんじゃないかなと思います。
繰り返しますが、こういうのは「結果」としての効果であって、社葬も葬儀委員長もそういう役割ではないですからね。