当社は別業務で翻訳事業を行なっています。
翻訳のタイナーズ
https://www.tiners-p.com/
翻訳担当者さんを日本・世界中で募集していますが、昨日、アジア圏の方からご応募いただきました。
メールの件名に「Apply for a part-time translator(翻訳者の応募)」とだけ書いて履歴書を添付し、本文は何もなく、あて先メールアドレスが当社を含めて、じつに42社の翻訳会社のメールアドレスがあって一斉送信
という素晴らしいメールが届きました。しかもこれが三回目。
やれやれ。
さて、志望動機・自己PRや面接問答の作成を行なう当社がお送りするシリーズ「こうしたら採用に近づくかもしれない」
今回は、
ワークライフバランスは、書いた(言った)ほうがいい?
です。
ワークライフバランスは、平たく言うと、
仕事と生活をいい形で調和させて豊かになりましょうね。
という意味です。
このことを志望動機に書くこと、面接で話すことがいいのかどうか、就職・転職希望者には迷うところではないかと思います。
当社の見解としては、
書いて(話して)いい場合と、そうでない場合とで分かれる
です。
ワークライフバランスを書いて(話して)いい場合とは、ワークライフバランスを理解している企業の採用試験を受ける場合であり、書いて(話して)いけない場合とは、これらの反対です。
たとえば面接のときにワークライフバランスについての何らかの質問が採用担当者からあった場合、その会社は本当にQOL(Quality of Life 生活の質)を大切にしていて、従業員の働きやすさ・生活の豊かさを自社の業績につなげようとしている会社か、「ワークライフバランスを大事にするって答えたヤツは仕事をしないやつ」という判断をする会社か、どちらかかなあと感じます。
前者であれば、ワークライフバランスについて適格に伝えると効果的ですが、後者であればかなり高い確率でよくない結果になりそうです。
どちらの会社が良い悪いではなく、考え方の違いですので、という前提を置きつつ、
前者の会社は先進的な考え方だと思います。この手の会社にはワークライフバランスについて適格に伝えると良いと思います。
いっぽう、後者の会社は従業員の働きやすさ・生活の豊かさを自社の業績につなげようという意識があまりないのだと思いますので、この手の会社は「ガンガン仕事しようぜ」「少々、みんなのプライベートは犠牲になるぜ」という考えなのだと思います。そうすると、ワークライフバランスは大事だよねなんていうと、あまり良い結果にはつながらないのかなあと感じます。
「的確に伝える」を強調しているのは、結構重要なところでして、転職・就職希望者自身もワークライフバランスを正しく理解してから伝えないと、結局は「仕事をしない人」という烙印を押されてしまいます。
ワークライフバランスは、下記のようなことを言いません。
・仕事終わりが17時と決まっていたら、絶対に何があっても槍が降っても17時に終わる
・土日祝が休みと決まっていたら、絶対に何があっても槍が降っても休む
・風邪を引いてしんどかったら休む。だってしんどいもん。
・産休や育休の制度を、当然の自分の権利だよという顔で使う
17時に終わっていいんです、土日祝は休みでいいんです、風邪引いたらしかたありませんし、産休も育休もガッツリ取ればいいと思います。
同時に考えるべきなのは、仕事なので、やっぱり17時を過ぎてしまうこともありますし、たまには土曜日に出勤しなきゃいけないこともあります。風邪を引いて休むのは権利ではないし、産休や育休は制度としてあるのであればそれは権利だけれど、休んでいる間、ほかの人が頑張っているんだから、もうちょっと感謝の態度ってあるよね、ということなんです。
ワークライフバランスは、「休めてラッキー」という「楽」をすることを意味するのではなく、生活を、人生を「楽」しくするための考え方です。
会社側から見れば、良かれと思って適用している制度や仕組みに「当たり前だろ、ふん」みたいな雰囲気で使われたら、「なんだよ、それ」となってしまいます。だって会社と言っても法人(法的に人格を持っている意)ですから、もとい、、、運営しているのはあなたと同じ人ですから。
これらのことを「そらそうよ(阪神タイガース元監督の岡田さん風)」と感じる方は、ワークライフバランスを書いても(言っても)良い方向に進むと思います。「なにそれ。休みは休み。なんで仕事しないといけないの?」と感じる方は、書かないほうが(言わないほうが)いいと思います。
一度、ご自身の頭の中の整理と、採用試験を受けようとしている企業がどんな企業なのかを改めて調べてみて、それからワークライフバランスを用いるかどうかを決定してください。
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
原稿の作成は担当します。入社後のお仕事のことに気持ちを向けてください。
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