志望動機・自己PRの原稿作成の立場からお届けする、
ビジネス周りのリアルなお話シリーズ「本当にやる気なら、もうしてますよね」
今回は、
志望動機に「独立したい」を書く?
です。
まれに、「将来、独立したい」ということを志望動機に書いてもいいかどうか、というご質問をいただくのですが、
「どちらでもいい。書くとしたらストーリーを組み立てたほうがいい」
というのが答えです。
特にこれと言ったメリットがない
と言いますのも、あまりこれといってメリットがないからです。
「将来、独立したい」という思いは、それぐらい仕事に対してやる気を持っているということを伝える目的であったとしても、それを伝えたところで、さしたるメリットになるとは考えられないんです。
それと、後述しますが、そもそも「将来、独立したい」と言う人って、たぶん、独立しない人がほとんどだと思います。これは、転職活動中の方には伝わりづらく、採用に関わった方であれば伝わりやすいと思います。
デメリットも特にない
かと言って、じゃあ独立志向を採用担当者に伝えて、それがデメリットになるかと言えば、そうでもないと思います。
就職活動本なんかには、まことしやかに「独立志向を書くのは、すぐに辞めると言っているようなものなのでNG」と書かれていますが、そもそも就活本自体、大して役に立たな、、、話を戻しますと、間違いではありませんが、そこまで大げさな話でもなく、むしろ、本当に独立するのであれば、NGどころか会社としては退職を歓迎するはずです。
この令和の時代(今、この記事を書いているのは2019年)、雇用の流動性が言われており、おそらく、よくも悪くも流動性は徐々に高まっていくはずです。会社としては、なまじ50代後半まで高い給料をとって居続けられるよりも、さっさと辞めてもらって、20代や30代のバリバリの人を雇いたいと考えます。極端な話ですが、50代の仕事ができない人よりも、学生のアルバイトのほうが良いと判断する会社も多いはずです。
その意味では、「うちで経験を積んで、40代の後半あたりで出て行ってくれたら嬉しいな」と考えるのがビジネスの観点からは自然です。ただし、その社員がめちゃくちゃ仕事ができる人であったり、特別に優れた専門性を有している場合は別ですが。
余談ですが、リクナビ、リクナビNEXTで有名なリクルートは、直接リクルートの社員さんから聞きましたが、積極的に退職を勧めているらしいです。たぶん、リクルートさんと同じ考えの会社さんは多く存在し、これからもっと多くなってくると思います。
「将来、独立したい」と書く人のうち、ほとんどは独立しない
あと、採用担当者や人事部での仕事など、採用活動を行なったことがある人はきっとお感じになったことが一度はあると思うのですが、
「独立したい」と言う人の中で本当に独立する人って、ごく一握りだと思うんです。
その他大多数は「独立できたらいいなあ」という願望であって、じゃあそのために今この会社の採用試験を受けていて、どんな経験をして、キャリアを作って、どのような形で独立するか、なんて考えていないと思うんですね。
そもそも、「将来、独立したい」という言い方自体、ものすごく漠然として、これって本気じゃない人が言うことではないのかなあとちょっと勘ぐってしまいます。
唯一、本当に独立する人にとっては有効
ここまでのお話ですと、独立のことを書いても書かなくてもどっちでもいいかなあと、お感じになったと思います。そのとおりです。
ですが、唯一、独立のことを書いたほうが良い場合があります。
それは、本当に独立をすることが決定している、あるいは、固く心に決めている場合です。
決定している、固く心に決めていることなのですから、書いたほうがいい。だって本当にそう思っているのですから。
そのうえで、書き方を考慮することは必要です。
たとえば、
「私は、美容師として、遅くとも5年以内に独立し、自分の店舗を経営したいと考えています。今、私にはいろんな世代のお客様と接し、ご要望をお伺いし、私のカットの感想をいただきたいと思っています。なぜなら、それが美容師にとって、技術を向上させるための宝物であるからです。貴社は幅広い世代に向けた美容院を関東一円に展開されていらっしゃいます。私は是非貴社の環境で・・・」
このように、「独立」と「貴社での仕事」をリンクさせます。これが強力な志望の動機・理由になります。
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
原稿の作成は担当します。入社後のお仕事のことに気持ちを向けてください。
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