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志望動機 親の介護を入れるか入れざるべきか

time 2019/10/05

転職用の志望動機・自己PR原稿の作成の立場からお伝えする、
ビジネス周りのリアルな話シリーズ「本丸はそこにはなく、他にある」

 
今回は、

志望動機 親の介護を入れるか入れざるべきか

です。

 
親が高齢になってきた、体調を崩している、そのために、息子・娘としては介護や生活のサポートが必要になってきた。
これは、どのご家庭にでも誰にでも直面する、息子・娘にとっていわば人生でもっとも重要なやるべきことの一つです。

志望動機に親の介護のことを入れたほうがいいのか、また、入れないほうがいいのか、悩ましいところではありますが、

 
入れないほうがいいです。

 
というのが当社の答えです。

入れたところで特にこれといったメリットがないからです。

唯一あるとすれば、現状の就業時間や労働環境では親の介護をすることができなかったため、というのが本当のところの前職の退職理由だった場合、それを言うことができますので、前職の退職がネガティブには聞こえません。

ですが、このメリットってそんなに大きなものではなくて、前職の退職理由に続くのは、「貴社の就業時間や労働環境では、親の介護ができるので、それで志望した」とつながり、これはつまり、ご家庭の事情がどうあれ、条件面を志望理由にして応募していることになってしまいます。これだと、週休2日だから、1日の勤務時間が短いから、そのわりに給与がいいから志望した、というのと根本は変わらないわけです。

そのため、退職の理由として親の介護を書いてもよいと思いますが、志望動機を親の介護(結局、条件につながる)に求めないほうがよいと思います。

なぜその会社がよかったのか、どういう仕事がしたいのかなど、条件面以外のところで、自分が何をしたいのか、この会社でそれを実現できると思うのはなぜかなどを書くほうがよほど健康的です。

企業側から見れば、当然のことながら、親の介護の話があってもなくても、自社に合う人、仕事ができる人、やろうとする人であれば採用したいと考えます。親の介護のことは、良い影響も悪い影響もないと考えるほうが自然です。

それに、入社後、親の介護があると分かっているのに、本来は休みである日に仕事があったり、遅い時間まで仕事があるなどが来る日も来る日も続くというのは、人間誰しもが直面する、親をサポートするという息子・娘に与えられた大切な使命とも言うべきことを軽視していることになりますので、そもそもそんな会社には行かなくていいので、別に採用試験に受かろうが落ちようが、どっちでもいいですね。
(その会社がよくないという意味ではなく、そんなやり方の会社はいずれ潰れるからです。おそらく。笑)

いっぽうで、仮によい会社にめぐり合えて入社できたとしても、親の介護を印籠のように使うことはよくありません。みんなで支え合ってのお仕事ですから、お互いが支え合って、ラグビーのチームのように、All for one/ One for Allの精神でいかないと、たぶん、だんだん相手にされなくなっていって寂しくフェイドアウトしていくと思います。

最後は少し話が逸れましたが、いずれにしても、志望動機を条件面以外の部分に求めるのが円滑であり、あなたが自社に合う人、仕事ができる人、やろうとする人であれば、企業は「採用!」という結論を出すはずです。

 
 
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
原稿の作成は担当します。入社後のお仕事のことに気持ちを向けてください。
 
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