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自己PRにしづらい「相手の立場で考える」

time 2019/11/06

自己PRにしづらい「相手の立場で考える」

転職用の志望動機・自己PR作成の立場からお伝えする、人と人とのかかわりシリーズ「目に見える形で伝えたい」

 
今回は、

自己PRにしづらい「相手の立場で考える」

です。

 
「相手の立場で考えることができる」

大切なことではあるのですが、これはなかなか自己PRとして用いるのは難しいのではないかと思います。

この手の漠然として目に見えづらいものは、

どうしても「自分でそう思っている」レベルから脱するのは難しい

 
たとえば、

高校・大学とラグビー部で、「ずっとラグビーをやって鍛えてきましたので、体は強いほうだと思います」と、リーチ・マイケル選手みたいな体をした人が言えば、採用担当者は「おお、屈強そうだ」と感じます。

英語圏の大学院を卒業した人が「海外の取引先とのスカイプ、メールのやりとりであれば、円滑に対応できます」と言えば、採用担当者は「おお、期待できる」と感じます。

 
これらは目に見えるもの(体が屈強。海外取引先の対応)であり、かつ、採用担当者を説得するための証拠(ラガーマンで体が大きい。英語圏の大学院で修士論文を書いたなど)があります。

 
いっぽうで、「相手の立場で考える」という行為は入社して何年もすれば分かってくることであって、少なくともエントリーシートへの自己PRなど、採用試験を受けている段階では見えづらく、また、どうしても証拠が示しづらいのがネックになります。

 
たとえば、

「学生時代、部活でキャプテンをしていましたので、相手の立場で考えられます」
「前職では、高齢者の方の対応をしていましたので、その経験から相手の立場で考えることができます」

 
どちらも見えづらい。そして、証拠が薄い。言いっぱなしになってしまいがちです。

 
自己PRとしての使いづらさを考えると、「相手の立場で考える」は、あえて用いなくてもいいのではないかなと思います。

身もフタもないお話ですが、相手の立場を考えて言葉を発したり行動をとったりできない人は、一部の症状などを除いて、いないと思いますので、それができると言ったところで自己PRとしては薄いのではないかなと思います。

最大限、引き伸ばして用いるとすれば、何らかの経験によって「相手の立場で考える習慣がついている」という、かわした言い方になります。

 
 
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
原稿の作成は担当します。入社後のお仕事のことに気持ちを向けてください。
 
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