先日、職務の要約なら採用担当者は読んでくれないよね、ということをお伝えしたが、
このことについて、ちょっと補足をしたい。
有用な職務経歴書を作れない方を迷わせるのは、職務経歴書という名前が一因ではないかと思う。
職務経歴書のこの「職務経歴」という部分が、なんとなく箇条書き感を連想させてしまっているような気がするのだ。
だからこそ、自らが経験してきたことをとても短く要約しただけの無味無臭のものになってしまうのかもしれない。
有用な職務経歴書を作るためには、過去の職務経験を「とりまとめる」ことが重要ではなく、「どう表現するか」が大切である。
つまりは原稿作成の領域、「優れた文章を作るかどうか」のお話になってくるのだ。その意味で志望動機・自己PRの作成と同等と言える。
書き方にコツがあるとすれば、この部分だ。
なんとなく、職務経歴書よりも志望動機や自己PRのほうが作成することに「重さ」を感じている方が多いが、実際のところ職務経歴書の作成も軽くなく、志望動機や自己PRと同等である。
この認識を持っていただくと、いくぶん、いや、かなり職務経歴書のレベルが上がるのではないかと思う。