人材マネジメントは企業あるいは部門運営で必須の概念であるが、それがあまりに広く、ふわっとしたイメージであるため、結局何をするのか、何をすべきかまで落とし込めないビジネスパーソンの方が多い。
できる人もできない人もいる、それが組織
企業の課長級に絞り込んで言えば、
組織には、みんながみんな、仕事ができるひとばかりではない。どの部門にも、どの会社にも、言われなくてもやる人もいれば、言わなきゃやらない人もいる。いわゆる仕事ができる人がいれば、どうやってもできない人もいる。また、そうしたくてもできない人もいる。
いろんな背景・環境を持っている人がいる職場において、それをどのように機能させて部門・会社の利益につなげていくか、それが人材マネジメントである。
肝心の「どのように機能させて組織をうまくやっていくか」については、その組織の現状によって方法はさまざまであるため、明確に「このやり方が正しい」と、杓子定規にお伝えすることはできない。
課長自身の性格・キャラクターも大いに影響する
おおまかな、ざっくりとした考え方をお伝えするとすれば、
・底上げをどのようにするのか
・それぞれ、どのような・どのように仕事をしてもらうのか
・できる人間・できない人間、どちらを基準に考えるのか。両方のバランスをどうするのか
などが言える。
しかし、本当にこれらはおおまかで、どのようにマネジメントするかは、会社の人材に対する考え方も大きく影響し、また、課長自身の性格・キャラクターも大いに影響する。
あるいは、課長級であればそこまでの権限はないかもしれないが、もっともっと大局的に、マネジメントの戦略を描くこともある。
現場の把握
課長級がなんらかのマネジメント施策に乗り出す場合、大事にしたいのは現場を的確に把握することだ。これがないと何をどうすればよいかが全く見えてこない。もし今、人材マネジメントでお悩みであるなら、マネジメントの本を読んだり、インターネットで調べたりするのではなく、改めて現場を見て、何が問題か、とくに問題の根っこになっていることを洗い出してみることをお勧めする。
その問題を解決に向かわそうと動くだけでも、組織にかなり良い影響を与えるはずだ。(もちろん、軋轢を生むことも十分に考えられるが)