昇格試験のプレゼンにおいて、最も難しいのは質疑応答です。
プレゼンそのものは、さほど難しくありません。
自身で作成したパワポファイルを開いてスクリーンに映し出し、それを見ながら話を進める。つまり、準備してきたものを披露する場面であり、すべて自分だけで解決できるからです。
いっぽう、質疑応答は大きく異なり、とても難しいです。
試験官があなたのプレゼンを元にして質問してくる。うまく答えられるかどうかは、その時のあなたがどれだけたくさんの引き出しがあるか、具体的に言えば、自身のプレゼンをあなた自身がどこまで深く理解しているかによっています。
たとえば、プレゼンの中で、
「生産性向上を図るため、業務効率化の手段としてお客様資料をクラウドに載せておいて、部署の人であれば誰でもすぐにアクセスできるようにする」
と話したとしましょう。
質疑応答の時間になり、
と質問された時、あなたはこれに答えられるほど、業務効率化に関して理解を深めているでしょうか?
ということなんです。
つまり、自身のプレゼンの内容の範囲において、試験官よりも圧倒的に知識と話の動線を準備しておかないと答えることができないんですね。
難しいことですが、裏を返せば、きちんとプレゼンの設題に向き合って、問題を解決するにはどうすればいいか、部署として何をする必要があるか、自分は何をするのかなど、自身が作るプレゼンの内容について誰よりも自分自身がその詳細の理解に努めておけば、答えに窮することがなくなるはずです。
その第一歩は、プレゼン内容のストーリー作り・材料選びからです。