看護師さんとして転職を希望する方の志望動機。看護職を志した理由に重きを置いて、志望する病院の方針と自身の思いが同じであることを志望動機にしているのが特徴の例文です。
私は大学の経営学部を卒業後、広告会社に勤めておりました。自社広告の媒体に掲載していただける会社様への対応が主要な職務で、私は在職の5年間、非常に充実した日々を過ごしてまいりました。
社会人として、たくさんの業種業態の会社様とお話をしている中で、徐々に社会を知るところとなり、世の中は、人々の営みによって成り立っており、平穏な日々は勝手に訪れるわけではなく、人々の努力によってあるものだと考えるようになりました。
私の担当であった小さな酒類販売店の社長さんが言ったことは今でも忘れられません。「嫁さんの体調が良くないので、社員には悪いがもうこの会社を他の人に任せるか、たたもうと思う」。
私は、たしかに奥様の体調のことを気にされるのはわかるが、繁盛しているお店を奥様の体調のことだけで他社に譲渡する、あるいは閉店するなど、とてももったいないと感じておりました。ですが、社長が話した「結局、商売やってうまくいってても、嫁さんが元気でいてくれないと意味がないからね。お金のことなら心配ないよ。今までの蓄えがあるし。」という言葉に心を打たれ、私は社会に出てから、営業成績というビジネスの世界での数字にとらわれすぎていたように感じ、大いに反省をしました。そして、このときに私は生まれて初めて人を知ったような心持になりました。
社会を構成する多くの要素の中で最も大切なのは、人と人との繋がり、優しさ、ぬくもり、そうした人間としての根本的な部分である。この思いを心に抱いたとき、私の広告会社でのビジネスパーソンとしての役割は終えたように感じ、この思いを実現する手段として、看護の道を選択しました。そして三年間の看護学校での学びを経て、こんにちに至っています。
心根の優しさや人への興味だけで看護職が務まるとは思っていません。もちろん、医療への深い知識・経験が必要であることも重々承知しています。夜勤や緊急の対応にも耐えられる体力・精神力も必要だと承知しています。しかし、心根の優しさや人への興味という、医療の世界では時に甘さにたとえられるこれらは、人としても、医療従事者としても本来的には持っていないといけないものであり、すなわち、看護を担う者には必要条件のどれも大切なものばかりであると強く考えています。
貴院は、「人道」を医療活動の原理原則として掲げていらっしゃいます。私は、「人道」を支える重要なものの中に、優しさ、ぬくもりが含まれていると感じています。
数ある医療機関のうち、私の思いを医療の現場で生かすことができるのは、唯一、貴院であると感じ、謹んで志望させていただきます。
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