「グローバルな志望動機」シリーズ。
前回は、「グローバルな展開をしている御社で、ぜひ活躍の機会をいただきたく」と書くと薄すぎるというお話でした。
今回は、
志望企業のグローバルの中身を調べ、切り口を探る
です。
グローバル展開をしている会社というと、なんだかカッコよくてそれっぽく聞こえますが、要は、海外が絡んだ商売をしているだけのお話です。
志望動機に落とし込むためには、志望企業がどのようなことをグローバル展開しているか、その中身を調べ、志望動機にするべき(できそうな)切り口を見つける必要があります。
分かりやすい例として、ユニクロのファーストリテイリングを挙げてみましょう。
ファーストリテイリングは、言わずと知れたユニクロというファストファッションの店舗を、日本国内のみならず、海外にも多く出店しています。
グループ店舗一覧 | FAST RETAILING CO., LTD.
https://www.fastretailing.com/jp/group/shoplist/
このページを見てみると、ユニクロの店舗は国内が817店舗に対し、海外は1379店舗もあります。(2019年現在)
また、中国だけでも711店舗と、日本国内に迫るほどの店舗数があります。他方で、アジアに比べてEUは店舗数がとても少ないです。
GU事業を見ると、このページには海外店舗数は書かれていませんので、下記のページを見てみると、どうやら、2018年8月段階で20店舗のようです。
ジーユー事業 | FAST RETAILING CO., LTD.
https://www.fastretailing.com/jp/group/gov/
これらを見て、
・中国の店舗はこれ以上増やせるのだろうか
・ヨーロッパはずいぶんと店舗数が少ないのはなぜだろう。ファッション性の問題だろうか、競合他社の問題だろうか、
など、店舗数の違いを見ただけでも、志望動機につなげられる材料が見えてきます。
あなたはどんな仕事がしたいでしょうか、あるいは、活躍できると感じるでしょうか?
・中国でさらに店舗数を増やすために、どのようなことに力を入れればよいか、そのためにあなたは何をしたいか
・ヨーロッパのファストファッションとユニクロとのファッション性の差異をなくすために、あるいはユニクロが優位に立つために、あなたはどのようなデザインにしたいか
などなど。
これらは店舗数の違いを元にしていますが、店舗で物販を行なうなら、当然、物流のことも、現地での保管のことも入ってきます。
物流をより円滑にしたいという動機でもよし、保管の仕方をもっと安価にすることで業績につなげるという動機でもよし、です。
また、国内店舗と海外店舗をどのようにリンクさせるかということもあれば、セオリー事業やプラステ事業のように、グローバルブランドを日本国内にどう浸透させていくかということもあり、志望動機となる切り口はいくらでも出てきます。
挙げればキリがありませんが、大事なのは、自分がどれを(何を)したいと思っているか、自分には何ができるか、です。
就職・転職活動では、なんとなく、自分がどれを(何を)したいか、よりも、どれを(何を)したいと言えば採用担当者の受けがいいかに目がいきがちになりますが、それは果たして分かるのかどうかという疑問があるのと、仮に分かったとしても、そこに自分を落とし込んでいくのは、正直ではなく、どこかのタイミングで辻褄が合わなくなったり、気持ち的にしんどくなったりするのではないかなと思います。
そう考えると、転職希望者の場合は自身の現在の能力を発揮できそうなのはどういう仕事だろうかという見方もできます。
たとえば、前職でずっと英語圏の取引先を担当をしていたのなら、ファーストリテイリングで中国を担当するよりも、やっぱり英語圏のほうが、言語もさることながら、現地の文化・習慣、国民性も理解しているわけですので利点があります。
ここまでのところで、勘の良い方ならすでにお気づきかもしれませんが、結局、その会社が海外に絡んでいようが絡んでいまいが、どんなことをやっていて、その中で自分は何がしたいか、できるのかを整理して志望動機の切り口とすることが重要であって、グローバルうんぬんが重要なわけではないんですね。
その意味では、逆説的かもしれませんが、グローバルという言葉を志望動機のキーワードにしないで作ると、具体性が出てきやすいのではないかと思います。
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
原稿の作成は担当します。入社後のお仕事のことに気持ちを向けてください。
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