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「円満退社」の退職理由と、キレイなフェイドアウト

time 2020/05/01

「円満退社」の退職理由と、キレイなフェイドアウト

よく「円満退社です」という言い方を目にします。
要は、なんのわだかまりもなく、会社も社員もニコニコしながら、その社員の退職が決まったときの言い方です。

 
円満退社につながる退職理由ばかりではない、実際。

たしかに、退職理由が「故郷に帰って家業を継ぐため」ですとか、「子育てを中心とした生活をしたいので」など、社員が主体となって決めた退職は円満退社になります。

反対に、社員が主体となって退職を決めたけれど、「そうせざるを得なかった」場合は、円満でもなんでもなく、大いに引っ掛かりを持ちつつの退社となります。

 
前者の場合は、両者ともニコニコ幸せですから、退職願も、退職届も(心の持ちようとしては)書きやすいかもしれません。

ですが後者の場合は、どうしても筆(キーボード)が進まない状態になってしまいます。

だって退職理由は、いろいろ細かいことがありながらも、総じて言えば

「この会社は、ちょっとなあ。。。」

だからです。そしてできあがるのは、無味無臭で完全に形式だけのぺらっぺらの退職願、退職届です。

 
今後のご縁を考えると・・・

もちろん、退職してしまうと今後その会社と関係性を持つ可能性は高くありませんので、形式だけの薄っぺらいものでも良いと言えば良いのですが、

しかし、人生には何が起こるか分からないもので、のちのち、何かの拍子に元勤めていた会社と取引をすることになった、ですとか、自身が会社を立ち上げたので、協力してもらえたらいいなあ、あるいは、頼りにしていた上司に、のちのち、経営のアドバイスをいただけるようになった、という状態になるかもしれません。

「そんなこと、絶対ないよ」

とお思いになるかもしれませんが、ご縁というのは本当にわからないものです。ひょんなことから、昔、その会社に在籍していたよりも密な関係になることだって、本当にあります。

 
キレイなフェイドアウトを。

ですから、そういう可能性もあるのだということを念頭に置いていただいて、これから退職までの間、「もう辞めるんだから」と、心すでにここにあらずのようには振舞わず、最後までしっかり勤めていただきたいんです。そして、退職願も退職届も、形式的な簡便なものではなくて、ちゃんと、在職中のお礼も、自身の想いも、今後のこともしっかりと交えて、退職願=会社への最後の感謝のお手紙を作ってください。

すなわち、キレイなフェイドアウトを目指してください。

そうすることで、今の会社とのご縁が切れることはなく、そのご縁は何かのタイミングであなたを助けることになるかもしれません。

 
 
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