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小学校受験「自己肯定感」の誤り

time 2021/03/05

近年、ファッションのように使われている節がある「自己肯定感」。

「自己肯定感を高めなきゃねー」など、意識高い系(口ほどの中身が伴っていない人)が好んで使いそうですが、こと小学校受験においても、安易に使われていそうな気がします。

そして、けっこうな人が「自己肯定感」の意味を間違えて理解している可能性があるように思います。
そもそも、定義づけがしっかりなされていないことから、なんとなく「自分を肯定する気持ち」のように受け止められていますが、実際はそんなざっくりなものではないんです。

 
下記の研究者の方のページをぜひご一読ください。とてもわかりやすいです。

自己肯定感と自己肯定感尺度について
http://self-esteem.life.coocan.jp/

また、自己肯定感に関する学術論文がたくさんありますので、さまざま目を通していただくと参考になります。

 
そのうえで、当社としては、以下のようなことを思っています。
人によって性質や置かれている状況など個人差も当然ありますが、マクロで見ていただくと、なんとなくあなたに思い当たる節があって、大切なお子様の教育(と、あなたの精神衛生)にプラスに働くのではないかなと思います。

 
・自己肯定感を自分で意識したところで、高低の度合いなんて分からないのではないか

・自己肯定感が低いと自分で思っている人は、じつはそうではなく別のネガティブ要因があるのではないか。

・自己肯定感が本当に高いのであれば、わざわざそれを意識することなんてないのではないか

・高みを目指し、その高みに到達することが、かならずしも自己肯定感を高めることにはならない

・成功を目指し、それを成すことが、かならずしも自己肯定感を高めることにはならない

・小学校受験に関して言えば、志望校に合格することが、かならずしも自己肯定感を高めることにはならない

・小学校受験に関して言えば、逆説的に、自らを自己肯定感が低いと思っている親が、それを子供の自己肯定感向上とすり替えて志望校合格を考えているのではないか

・親の管理下にある年代の子供の自己肯定感を下げる主たる要因は親ではないか

・親が子供の自己肯定感を高めようと行動すればするほど、かえって下がるのではないか

・自分が楽しいと思えることをやって、それを周りから理解してもらう、その積み重ねが間違いのない自己肯定感の向上の仕方ではないか

 
あえて、一つずつ細かには説明しませんので、ご自身で咀嚼していただき、実生活に反映していただけましたら幸いに思います。