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好奇心旺盛の反対語は「飽きっぽい」ではない

time 2021/05/05

好奇心旺盛の反対語は「飽きっぽい」ではない

さて、今回は、願書の必須項目と言っていい「子供の性格」の材料としての好奇心旺盛のお話です。

好奇心が旺盛というのは、とてもポジティブな材料ですが、いっぽうで、飽きっぽいことを気にされている親御さんが相当数いらっしゃいます。

飽きるのは必ずしも良くないことではないですよ、というお話は下記でしていますので、よろしければお読みください。
 
小学校 願書 教育方針「好奇心を優先する」
https://www.nieber-p.info/juken/319/

小学校 願書 教育方針「好奇心を優先する」


 
毎年、多くの願書の内容を作成・添削していて感じるのは、飽きっぽいというのは好奇心旺盛の負の側面ではないという点です。

なんとなく好奇心旺盛の反対の意味で理解していらっしゃるのかもしれませんが、そうではなく、同義とまで言うと言いすぎですが、実態としては近い意味合いを持っているのではないかと思います。

好奇心とは、何らかの興味を引いたことに対して、もっと知りたい、調べたいという思い、いわば強いワクワク感です。人の興味は移り変わります。われわれ大人でも移り変わるのですから、目の前に映るものすべてが初めてだらけの子どもにとって見れば、あれもワクワク、これもワクワクです。
「この間までダンスに強い興味を示していたのに、今はピアノに興味を示している」などが日常茶飯事であることは、親御さんであれば誰もが経験していることです。

 
すなわち、好奇心旺盛の反対が飽きっぽいのではなく、好奇心が旺盛だから飽きること・ものも出てくる、と言うほうが正確で丁寧です。

 
好奇心旺盛の反対に位置するものを挙げるとすれば、1つの同じこと・ものにだけずっと興味を示し、それに取り組むことです。大人で言うところの職人肌でしょうか。たとえば、恐竜が好きな男の子が、年中さんになっても年長さんになっても、小5でも中学生になっても、恐竜にだけ強い興味を示す。たしかに、いらっしゃらなくはないと思いますが、それはレアケースであり、たいていの場合、幼い子供の興味は年単位、月単位、あるいは週単位で移り変わります。

好奇心旺盛と飽きっぽいはセット。

こう思っていただきますと、「うちの子、ホントに飽きっぽいからなあ」という親御さんの心配も、じつは大きな心配でないことがご理解いただけると思います。

 
志望する小学校がこれらをどう捉えるかはその志望校のみぞ知るところですので、当社には分かりません。

当社見解としては、好奇心旺盛なのは良いことですし、1つのことにずっと興味を示しそれに取り組むのも良いことです。
どちらもお子様の純然たる良い部分ですので、それを願書または面接で適切に表現することで、小学校側にアピールする強い材料になるのではないかと思います。

願書には、長所と短所を書く欄をよく見かけますが、長所も短所も、結局のところ親御さんの捉え方次第で変わってくる、とくに短所だと思っていることでも、それは親御さんがネガティブになっているだけで、捉えようによっては長所になるのではないかなと思うケースが、当社の平素の作成・添削で感じることです。(もちろん、本当に短所の場合もありますが、、、)

 
例文の一覧はこちらです。

例文