今回はカトリック系の小学校受験の志望理由です。
この例文では、親が子供をいかにサポートしているか、我が子への愛情を交えて伝え、家庭での教育方針と受験校の教育方針の親和性を挙げ、学校生活で身につけたいことや期待を綴っています。
私どもは、娘の無尽蔵とも言える好奇心を養い、経験を通して物事を知り得ることの楽しさ・喜びを伝えることを大切にしています。今、娘は家族で一番の昆虫博士です。昆虫のつくりが娘の琴線に強く触れたようで、道々で見かける蝶々や蜂、小さなアリに至るまで興味津々になって観察します。今では「カマキリはね」「コオロギはね」と、さまざまな昆虫の特徴を驚くほど細部まで理解しており、昆虫図鑑のどのページにどの昆虫が掲載されているかも把握しているほどです。私どもは毎週と言っていいほど娘を連れて森や山へ行き、時には福井まで車を走らせて、昆虫採集をしています。「あっ、ノコギリクワガタだ!」と図鑑に載っている昆虫を見つけては嬉々として採集し、私どもに一生懸命その特徴を話してくれる様子がどこか得意げで、本当に愛おしく感じます。
私どもは、長く日本で暮らす在日外国人です。母親は幼児期からこんにちまで日本で生活をし、娘は日本で生まれ育っていますので、実際のところ、生活の中で日本と祖国を分けて意識することはありませんが、一つ、社会生活を送るうえでの祖国の利点と感じているのは、長幼の序を弁える意識です。目上の方を敬う文化は日本にもありますが、祖国の場合はその意識が大変強く、年上の方々には敬意を持って接し、年下の方々には常に温かいまなざしを向けます。すなわち、恩返し・恩送りが自然とできることで社会生活を豊かに過ごすことに大きく寄与しているのではないかと感じています。
「相手にも自分にも思いやりを持とう」と表現されていらっしゃる貴校のお言葉と、この恩返し・恩送りの精神は高い親和性を有していると感じ、それが貴校に我が子の成長のためのご助力をいただきたいと願っている大きな理由でございます。また、貴校はキリスト教の精神により、人間は誰しもかけがえのない価値を持っていることを明確にされ、我が子を含め、子供たち皆の存在を全肯定して下さっていることに、大きな安心と期待を覚えているところでございます。娘には、これから出会う学友の皆さんといろんな経験をし心をたくさん動かしながら、自身のことも他者のことも大切にできる子になってもらいたいと思っています。
※この例文は知的財産権で保護されています。
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